令和5年度 第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会
埼玉県予選 2回戦
立教新座 34 - 3 川口北
2023・09・24
【9.24(日)キックオフ10:30 会場:立教新座高等学校】
いよいよTEAM NAOKIの最後の戦い、花園予選がスタートした。相手は川口北高校。場所は普段から慣れ親しんだ立教新座グランド。天気は快晴、微風。ホームグランドということで、保護者やOB、そして学校の友人も多数集まり、見守られながらの試合。夏合宿等、今までの練習の成果を思う存分、出し切って欲しい。
立教のキックオフで試合開始。敵陣での攻防が続くもノックオン、ペナルティ等により得点まで至らない。負けられない戦いの緊張感からか、チーム全員、少し動きが硬く感じられる。10分近くそのような状態が続いた、敵陣での相手ラインアウト、相手キャッチからラックが形成され、そのすぐサイドを走られる。相手のノックオンに助けられるもビッグゲイン。ヒヤッとする場面であった。その前にもラックから近場を少しゲインされており、気になるところである。
その後も敵陣で試合を進めるも、得点するに至らず、重苦しい展開が続いた前半20分、敵陣10メートル付近のラインアウトからフェイズを重ね、13番の飛ばしパスから11番がライン際を快走!フォローした4番が最後は相手をかわし、左隅にトライ!キックは決まらず5-0。嫌な展開の中、相手にも得点されることなく、先に得点をしたことは非常に大きかった。前半はその後も一進一退の攻防が続くも両チーム無得点。後半での爆発を期待したい。
後半開始3分、自陣10メートル付近からのマイボールラインアウト。しっかりとボールを確保し、フェイズを重ねながら徐々に前進。敵陣22メートルまで侵入したところで5番にボールが渡り、相手2人を弾き飛ばしながら前進。オフロードパスも上手く繋がり、2番が相手を引きずりながらそのままトライ!FW・BK一体となった、非常に素晴らしい連続攻撃からのトライであった。キックも決まり12-0。
後半7分、敵陣10メートルライン付近で相手のペナルティ。ここで立教はショットを選択。少々長い距離だが、9番が冷静にキックを決め、15-0。このまま立教ペースで試合を進めたい。しかしその後のキックオフから立教陣内22メートル付近で立教ペナルティ。相手にペナルティゴールを決められ、15-3。その後、立教ペースで試合が進むも、あと一歩でペナルティを犯して、陣地を戻されるという展開が続く。試合を通じてペナルティの多さは気になった。
そんなもどかしい時間が進む後半20分、ようやくトライを取り切った。13番からの飛ばしパスで15番へ。15番が上手く敵を引き付けたところで11番へ。最後はそのまま左隅に飛び込んだ。ゴールは決まらず、20-3。
続く後半25分。敵陣10メートルでのマイボールラインアウト。しっかりキャッチし、BK展開。15番がステップで裏に抜け出し、2対1と余ったところで14番にパス。そのまま走り切りトライ。ようやく硬さも取れて、本来のプレーが出てきた様子に見える。ゴールも決まり、27-3。
残り時間もあと僅か、川口北も諦めず、最後まで攻める。グランド中央からの敵ボールのラック、川口北が右に展開したところを立教13番が見事インターセプト。そのままゴール下まで走り切りトライ。ゴールも決まって試合終了、34-3で見事勝利。 3回戦での深谷戦を決めた。
トライの場面では、非常に素晴らしい展開を見せたが、もっと点数を取れても良い試合展開であったことも事実である。攻め込んでのペナルティを無くさないと深谷には命取りとなる。あと1週間、FWセットプレーの安定とポイント近場のディフェンスをしっかりと対策したい。このチームの強みである、バックスリーの走力とスクラムハーフのキックを生かし、深谷高校に勝とう!勝つぞ、立教!!
令和5年度 第10回全国高等学校ラグビーフットボール
7人制大会埼玉県予選
立教新座 0‐50 草加東
立教新座 15‐36 深谷
2023・06・17
【6月17日(土) キックオフ10:20 会場:熊谷西グランド】
1回戦;VS草加東高校
夏を思わせる天気に見舞われた熊谷ラグビー場、選手も応援も熱くなる天候となった。
開始1分、スクラムからの速い球回しにてマークをずらしファーストトライ!。草加東のやや甘いタックルも見られたが、作り上げた攻撃で取ったトライである。キックも決まり7-0。
開始2分、スクラムからのボールを内に切れ込む15番にパスしその後外に内に展開しトライ。基本プレーがしっかり行われ取れたトライである。
その後6番の華麗なステップによるラインブレイクからのトライ、相手パスミスからボールを奪ってのトライなど前半終了して36-0。前半はオフェンスの時間がほとんどであったが、守備はどうか?。
後半開始、守備面においても低いタックルから相手ノッコンを誘いそこからマイボールとしトライ。相手チームのスピードこそないが、問題の無い守備ができている。また今日の立教、だれをマークするか、マークの受け渡しでよく声が出ており、この辺りはぜひ15人制でも継続してほしいものである。
試合終了、結果は50-0で勝利。次は深谷高校戦である。1回戦の良さを次戦でも存分に発揮してもらいたい。
【6月17日(土) キックオフ12:00 会場:熊谷西グランド】
2回戦;VS深谷高校
前半キックオフ、さすが深谷、トップスピードに乗るまでの速さ、ディフェンスを引き付けてのパスのタイミング、一発のタックルでは倒れないフィジカルの強さ、1回戦の相手とはわけが違う。連続攻撃により立教ディフェンスが内側に集まったところを外に展開され、開始1分深谷先制トライ。
その後、2分、3分と連続トライを取られるが開始4分、立教6番のキックキャッチから3人のタックルをかわし、深谷ディフェンスを抜き去りトライ!。6番の個人技によるところも大きいが、攻めれば点を取れない相手ではない。ミスをせず攻め続けてほしい。
後半に入っても深谷のスピード、フィジカルを止められず早々に1トライ献上、しかし後半3分立教、サイドライン際を15-11とパスが繋がってトライ。15番がタックされた後、フォローに入っていた11番がすぐにボールを受け取りトライに繋がった。ラグビーは1人では点が取れないスポーツである。このようなフォローの重要性を15人制でも生かしてほしい。
続いて終了間際、3番がサイドラインを駆け上がり、フィジカルを生かし相手タックルを振り払いトライ。フィジカル+走力、3番の今後の活躍に期待したい。
試合終了、結果は15-36で敗戦。確かにフィジカル、スピードでは深谷が上回っていたが、立教の攻撃パターンで得点をすることもできた。今後、攻撃に磨きをかけ、ウイークポイントをつぶし、秋の花園予選に臨んでほしい。
令和5年度 国体西部地区予選 3位決定戦
立教新座 14‐22 所沢北
2023・05・06
【5月6日(土) キックオフ10:00 会場:狭山工業高等学校】
三日前の準決勝に敗れ、国体予選出場の文字通り最後の一枚の切符を賭けた戦いの相手は、所沢北となった。
立教キックオフで前半開始するも相手のボールキープ状態が長く、また自陣での攻防が続き、立ち上がり苦しめられる。
前半4分、自陣22mライン付近相手モールから出たボールをトライされる。キック決まらず(0‐5)
前半9分、自陣22mライン付近にて相手BKに翻弄されトライされる。キック決まらず(0‐10)
前半半ばより漸く立教のペースを取り戻し、相手FWの隙を突き何度も縦への侵入を試み、敵陣での展開となる。
前半終了間際、相手ゴール前でのペナルティからのタップゴーを受け、3番がトライ(5‐10) キックも決まる(7‐10)
ここで前半終了。
前半は、立ち上がりから防戦一方の感があり、ひやりとした場面もあったが、FW・BKとも落ち着いた対応を見せた。
後半
相手FWのサイド攻撃が続き、自陣10m~22mラインエリアでの攻防となるも、FWが粘り相手の攻撃を続けさせない。
後半11分、敵陣22mライン付近での相手ボールスクラムをターンオーバーし、9番→18番へとつなぎ14番がトライ(12‐10)
キックも決まる(14‐10)
13分、自陣5mライン付近での相手ボールラインアウトからのモールでそのままトライされる(14‐15)キック決まる(14‐17)
22分、自陣5mラインでの相手ボールラインアウトからのモールをFWの粘りで一度は止めたもののピックされトライされる(14‐22)
キック決まらず。その後敵陣への展開を再三仕掛けるも試合終了。
立教新座の国体予選は本日で終わった。
現時点でのケガ人も多いが、だからと言ってこの競技での言い訳になるわけもなく、これが今の実力であり、今のポジションである。
3日前の惨敗を受けての今日であったが、僅かな時間で修正点をアジャスト出来ている(完璧ではないが)部分もあり、萌芽を感じた。
令和5年度 国体西部地区予選 準決勝
立教新座 0 ― 17 城西川越
2023・05・03
【5月3日(水) キックオフ 11:10 会場:所沢北高等学校】
関東大会県予選に敗れ、国体西部地区予選にまわった立教新座。一回戦はシードとなり、準決勝から登場となった。相手は、中学時代から切磋琢磨した部員も多くいる城西大川越。負けられない、負けたくない相手である。
立教のキックオフで前半が開始するも、相手ボールキープ、キックで立教陣内へ。立教もハーフによるパントでセンターラインまで押し返す。そこから出来たラックから、何と城西は、モールを組もうと試みる。何度か失敗するも、執拗に繰り返し、FWのサイド攻撃とモールで攻めてくる。さすがに同地区で鎬を削ってきただけあり、立教を分析していることが伺える。ここは、22メートルライン付近まで押されたものの、相手ペナルティにより何とか防いだ。ただし、城西のこの試合にかける気迫を感じさせる最初の攻防であった。その後、立教の攻め。若干の風下の前半、果敢にBK展開で攻めるものの、効果的でなく、後退するケースが続く。キック合戦でもノックオン等のミスが出て、なかなかリズムに乗れない状況が続く。また、選手だけでなく、ベンチメンバーも盛り上がる城西。立教の元気のなさが気になる。その後も城西は、立教陣に入った段階で、執拗にFWサイド&モール攻撃を仕掛けてくる。かなり、徹底している。一度は立教ボールになるも、城西の好タックルにより、立教ペナルティ。タッチで相手ボールのゴール前ラインアウト。相手がやってくることは、分かっている。立教FWの意地を見せたい。しかし、簡単に押されてトライ。キックは決まらず、0-5。
その後の立教のキックオフ、BKの右展開から、相手のハイタックル。タッチで22メートルラインの内側まで侵入した。ラインアウトを確保し、今度は立教のモール攻撃。ゴールライン5メートルほどまで前進するも、モールが崩れ、FWのサイド攻撃。しかし、ノックオン。相手に蹴り返され、チャンスを潰す。その後、一進一退の攻防が続くも、城西は、立教陣内に入ると、ゆっくり時間をかけてFWサイド&モールと徹底してくる。前半はこのまましのぎ、終了。城西の徹底した攻め方に立教FWが完全に「受け身」となってしまっているのが気がかりだが、何とか対応して、後半の反撃を待ちたい。
後半開始早々、少しずつ後退する立教。明らかに城西の選手と立教の選手の、コンタクトプレーに対する気迫の違いが出てきている。自陣ゴール前の相手FWのサイド攻撃を立教12番がジャッカル成功し、一旦ピンチを逃れる。しかし後半9分、立教陣22メートルライン付近で立教のペナルティから城西のフリーキック。ここから城西は徹底してFWサイド&モール攻撃、立教なすすべなく、ゴールポスト正面にトライ。キックも決まり、0-12、盛り上がる城西ベンチ。その後も状況は変わらず、城西は自陣ではSOのキックで敵陣への侵入を試みて、敵陣に行くと、ゆっくりと時間をかけてのFW攻撃。いわゆる昔ながらの「10人ラグビー」が本当に徹底されている。後半22分、22メートルライン付近ペナルティから相手ボールゴール前ラインアウト、FWが踏ん張り切れずに城西トライ、ゴール失敗。
立教最後の反撃を試みるもノックオンで相手ボール、蹴りだされ、試合終了、0-17。なんとも歯がゆい、そして、秋に向けての痛い敗戦となった。
新人戦からのFWの課題が改善できていない。今日の試合もスクラムは優勢であった。体格は何ら劣っていない。人数が少ないのでFWの実践的な練習が出来ていないだけと思われる。そのことを言い訳にせず、早急に対策を打ち、夏の間に大きく成長をしてもらいたい。また、城西の徹底した対策とそれを実行した選手も称賛したい。コーチの助言を信じ、ひたむきに「戦って」いた。立教フィフティーンもそこを素直に見習って、もっと「戦って」ほしい。大変、勉強になった一戦であった。
令和5年度 第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会
埼玉県予選2回戦
立教新座 11 ― 62 深谷
2023・04・22
【4月22日(土) キックオフ 11:30 会場:熊谷工業高等学校】
関東大会予選、先週の川口高校戦に勝利し2回戦の深谷高校戦。ベスト4ベスト8を目指すなら、勝利もしくは健闘の試合を期待したいところだが、結果はいかばかりか。
晴天ではあるが昨日の雨がグランドに染み込みグランドはやや緩い状態、加えて強風が吹き、キック、キック処理が試合を左右しかねないコンディションである。
深谷高校キックにて試合開始、風の影響かボールキャッチはできなかったが、ディフェンスはしっかりできておりセンターライン付近で一進一退の攻防である。
開始3分、センターライン付近から深谷高校の攻撃。左への速い球回しに加え一度ダミーを入れた後の深いパスにより立教ディフェンスが崩される。そこを突かれラインブレイク、その後のタックルもかわされ先制トライを許す。ややオブストラクションのようにも見えたが、深谷のクレバーな球回しを褒めたい。
開始5分、立教10番のナイスジャッカルにより22m付近でペナルティを得る。タッチライン際22m以上ありしかも逆風。だが立教、ショットを選択。勇気ある選択である。真正面からの強風、キック力が問われる緊張のキックとなったが、キャプテン9番ゴールポスト真ん中にナイスキック!!。早々に3点を返し、最高の立ち上がりとなった。
その後深谷優勢で試合が進む。これは、接点で一歩前に出ているのは深谷、止めているようには見えるがこの一歩が大きな一歩であり、マイボールをキープされる所以である。
前半13分、押されながらも止めていた立教であったが、深いパス回しからスピードに乗った深谷バックスを止められずトライを許す。ここ、頑張れ!。
前半18分、立教キックオフからの敵陣22m付近。立教1番の足元に絡むナイスタックルから8番の絵にかいたようなジャッカル、これによりペナルティーを得、ショットを選択、9番ゴール中央にキックを決め3点を返す。一歩一歩、がんばれ立教!!。
前半終了し6-24。ハーフタイム、選手は相当疲れている模様。相手の強靭な足腰に押され、体力がかなり削られているようである。攻め込めば相手のミスも出てくるので、後半まずは敵陣にて試合を進めたい。
後半4分ついに立教、自陣スクラムからの細かいパス回しによりボールを繋ぎ、13番の速いパスにてセンターライン付近でフルバックがボールを持つ、ボールをもらった15番はスピードに乗り、一度外に展開しそこから内に切れ込む華麗なステップで3人を置き去りにしゴール右隅にトライ!!。光芒一閃とはこのことである、鮮やかなトライ、立教に元気をつけるトライであった。
しかしその後、6分10分13分17分25分とトライを取られる。このうち4回はラインアウトからのモールで押されトライ。ここの対策は急務である。
試合終了、後半はラインアウト、モール、タックルで技術、体力の差が出てしまう展開となった。最終スコアは11-62。
しかし課題が見えた試合となった。選手も夏に強化し秋にリベンジする闘志に燃えていることだろう。
選手の皆さま、お疲れさまでした。
令和5年度 第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会
埼玉県予選1回戦
立教新座 66 ― 14 川口
2023・04・16
【4月16日(日)キックオフ13:00 会場:三郷工業技術高等学校】
新年度となり、各々が新学年で迎える初戦の相手は川口高校。
天気晴朗なれども、前日の大雨によるグランドはぬかるみ状態。
立教キックオフでの前半スタート開始6分、敵陣ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムから13番が先制のトライ、キックも決まる(7-0)
直後7分、11番が自陣10mライン付近より右タッチライン際を抜け出し独走そのままトライ、キックも決まる(14-0)
11分、セットプレーから自陣ハーフウェイライン付近より14番が左側スペースに独走そのままトライ(19-0)
直後の12分、ハーフウェイライン付近でのセットプレーから出たボールを敵ディフェンスを突破した11番がキャッチし、そのまま独走しトライ、キックも決まる(26-0)
19分、敵陣でのマイボールスクラムから出たボールを12番がトライ、キックも決まる(33-0)
23分、自陣での敵ラインアウトをモールで押し込まれ、そのままトライされる、キックも決まる(33-7)
28分、ハーフウェイライン付近からのタップスタートから出たボールを15番がディフェンスを躱しトライ、キックも決まる(40-7)
ここで前半終了。
両チームとも足場の悪さをものともせず、アグレッシブな展開となったが、要所要所で立教がペースを掴み独走トライを重ねた。
後半
前半とは打って変わって、立ち上がりから相手ペースとなる時間が続き、自陣での防戦一方となるも、自陣ゴールライン際でフォワードが粘りを見せ再三のピンチを凌ぐ。
10分、敵陣22mライン付近でのマイボールスクラムから12番がディフェンスを躱しトライ、キックも決まる(47-7)
15分、自陣22mライン付近で敵ラインアウトからのモールでトライされる、キックも決まる(47-14)
直後17分、敵のキックボールを自陣22mライン付近でキャッチした14番がゴールライン付近まで独走で持ち込み、9番がトライ(52-14)
21分、ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムから15番が独走しトライ、キックも決まる(59-14)
後半終了間際、敵ゴールライン付近でのマイボールスクラムから3番がトライ、キックも決まる(66-14)
ここで試合終了。
足元のコンディションがこの上なく悪く、普段以上にスタミナを奪われることが予想されたが、後半もペースダウンすることなく積極的なゲーム展開で相手を圧倒した。
細かな修正点はあるのだろうが、春秋に富む【TEAM NAOKI】幸先の良いスタートを切った。
令和4年度 埼玉県高等学校ラグビーフットボール新人大会
1回戦
立教新座 7 ― 43 熊谷工業
2023・01・15
【1.15(日) キックオフ10:00 会場:くまぴあ】
先週の西部地区3位決定戦に勝ち、県大会に進んだ立教新座。1回戦の相手は、昨秋の花園予選、熊谷ラグビー場Aグランドで敗れた熊谷工業。リベンジの思いを胸に、戦いに挑んだ。
立教のキックオフで前半が開始するも、ペナルティにより自陣へ押し戻され、22メートルライン付近の相手ラインアウトとなる。怪我人が続出して苦しいFWであるが、このモールの前進を何とか食い止める。ここから、熊工FWが昨秋のように強いラッシュをかけてくるが、立教FWも応戦し、トライを許さない。そこで熊工はBKへ展開。SOがディフェンスを引き付けた上手いパスで12番が抜けだし、先制のトライ。キックも決まり、0-7となる。
その後、もう1トライを奪われ、0-12となるが、相手も新チームの初戦ということもあってか、ハンドリングエラーやペナルティを重ね、敵陣での攻めの時間が続いた。そして、敵陣22メートルライン付近のマイボールラインアウトからフェイズを5つ重ね、ラックから立教12番にボールが渡る。相手のギャップをつき、ディフェンスラインの裏に出て、ステップを切る個人技によりゴール右ポスト付近に反撃のトライ!ゴールも決まり、7-12とする。
そのまま勢いに乗りたい立教であったが、ラインアウト及びスクラムのセットプレーからのタックルミスにより、1発で裏に出られるミスが続く。ゴール前、懸命のタックルでトライラインを防いでいたが、熊工のFW・BK一体となった攻撃により2トライを献上。1つのタックルミスが大きな綻びとなる。セットプレーからのBKラインディフェンスは今後の課題である。
前半終了間際、今一度、立教の時間帯。相手のペナルティにより、ショットを選択。惜しくもゴールならず。前半終了、7-24。1対1での当たりでは昨秋よりも健闘している様子で、ボールを保持すると、しっかりとアタックも出来ているので後半に期待を持てる前半であった。
後半開始早々、自陣ゴール前で熊工FWラッシュを立教FWが懸命に耐える構図。簡単にトライを許さない。熊工がインゴールになだれ込むも、立教5番が下に潜り込み、トライを防ぐ。ヘルドインゴールとなり、ゴールラインドロップアウト。大ピンチを脱した。しかし、この一連のプレーで立教8番が負傷退場。試合開始前から怪我人続出の立教は交代要員がおらず、この後14人での戦いを強いられる。
懸命に耐える立教であったが、14人となってからは特にスクラムにおいて完全な劣勢となり、ボール保持もままならなくなる。一人一人、懸命にタックルには入るものの、長い時間、熊工の攻撃にさらされる。熊工もハンドリングエラーが多く、相手に救われた感もありながら後半3トライを献上。14人となってからは、ほぼ防戦一方であった。しかし、残り時間もわずか、自陣ゴール前で15番がジャッカル成功、ペナルティ獲得。タッチキックで前進し、最後の反撃を試みるがラインアウトをミスし、7-43で試合終了。「TEAM NAOKI」の最初の戦いが終わった。
新チームでの最初の大会。前チームの主力FWが抜け、心配されていたところを慶応志木戦では突かれた感があったが、この日は、熊工の攻撃をかなり食い止めていた。FW個人個人のポテンシャルは負けていない証拠である。次の大会までスクラムとモールを磨いて、県の強豪チームと渡り合ってほしい、そう思えるFW陣の健闘であった。
令和4年度 埼玉県高等学校ラグビーフットボール新人大会
西部地区 3位決定戦
立教新座 26 ― 5 西武台
2023・01・08
【1.8(日)キックオフ10:00 会場:立教新座高等学校】
晴天に恵まれた立教新座高校グランド、昨日より多少寒さは和らいではいるが、まだまだ冬の寒さは残り、観戦には少々厳しいコンディションである。
そんな中、始動したTeam Naokiの第2戦、西武台高校との新人戦西部地区の3位決定戦である。
西武台高校とは昨年の花園予選でも対戦し、わが校が勝利を収めているが、実力も伯仲し決して気を抜ける相手ではない。Team Naokiのスタートラインが試される注目の一戦である。
午前10時、立教新座のキックにより試合開始。相手陣深く蹴り込み相手ボールにてモール、フォワードの集散もよく、バックスのディフェンスラインもきれいに敷かれており、まずは堅実なプレーを見せる。まだまだ新人戦である、正しいプレー正しい動きがどこまでできるか、本日はここがポイントと考える。
開始3分ファーストスクラム、3年生が多く抜けたフォワード陣、どこまでスクラムが作られているか注目であったが、西武台フォワードにあえなく押されてしまう。この後何度かスクラムで押されてしまうシーンが見られたが、ここはフィジカル、技術とも、大きな伸びしろとし、今後の成長に期待するところである。今秋の花園予選で大きくなったフォワードを是非見せてほしい。
その後も敵陣22m付近で攻めるが、西武台の低いタックルに阻まれなかなか得点できない。しかし、ノーペナルティーでフェーズを続けられる規律は、今後を期待させるものがあった。
そして前半8分、ゴール前5mのスクラムから8番のピックで前進、ポイントを作った後3番の相手を引きずってのトライ、フィジカルの強さを見せつけ、今後も大きな立教新座の武器となりえる攻撃で初トライを奪った。その後キックも決まり7-0と幸先の良いスタートである。
前半15分、両15番のキック合戦、西武台の15番はサイズもありキック力があるが、立教新座15番、細身ながらまったく負けておらず、キックでは立教新座優勢、このキック力も今後立教新座の大きな武器となるであろう。
前半20分ほぼセンターでのモールから3番の前進、10-12と繋ぎ12番の相手を引き付けての絶妙なパスを13番がキャッチし40mの独走、ゴール下にトライ、バックスの連携と個人技で取った素晴らしいトライであった。
前半22分自陣で西武台15番のランに合うが15番の低いタックルの後の4番の絵にかいたようなジャッカルによりピンチを救う。一つ一つのプレーが正確に行えており今後を期待させる。
前半は14-0、フォワードで取った点、バックスで取った点、キック、タックルと随所に好プレーが見られ、15人全員のプレーが光る前半であった。
後半も開始よりほぼ敵陣内で試合が展開される。
後半7分、ゴール前にてフェーズを重ねた後、8番のトライ、ノーファールにてフェーズを重ねられたこと、8番のフィジカルと得点が取れるポイントが随所に出ていた。
後半15分、ラックから9番のピック、ナイスランにてトライ、9番のセンスはもちろん評価されるべきところだが、ここまで攻撃を続けたフォワード、バックス陣にも称賛の声をかけたい。
後半18分ラインアウトからのアンストラクチャからトライを奪われる。アンストラクチャ時の対応は今後の課題である。
その後、押しているもののトライは奪えず、終了間際西武台の攻撃を受けるもナイスタックルにより得点を阻み、そのままノーサイド。最終結果は26-5で勝利。
パス、タックルと一つ一つのプレーはしっかりできている。フォワードのスクラム、後半疲れてきた際のやや高いタックル、浮いたパスなど修正点は見られるが、プレーヤー、保護者とも今日の試合は満足のいくものであったであろう。
最後に今日の試合、最も光ったものは、試合後のメンバーの笑顔であったことを付け加えておこう。